ウィークデイの山歩き
秋の御獄山へ

 11月も半ばの紅葉シーズンたけなわの御獄山に、定年で暇になった仲間で誘い合わせて出かけた。地元の柴田体育協会会長の先導で石井、佐々木、相沢、それに女性の山愛好家の稲葉(村松)、鷲尾(組村)の面々6名。とりあえず御獄の駅からケーブル下まではバス。ケーブル駅まで急な坂をやっと登って、さあケーブルと思いきや柴田会長、やおら登山体操を始める。みなしぶしぶ60年使ってきた固い身体をぎゅうぎゅう言わせながら、準備運動。やがて他の登山客がケーブルに消えていくのを横目でみながら、我々6人は人影もない登山道へ。なんとこれから786本もの杉の大木を数えながら、急な山道を老骨に鞭を打って登ることになった。
 それでも戦後の混乱期を乗り越えてきた強者の世代、ケーブルカーに走る若き世代とは違った価値観の持ち主たちの面目十分に、黙々と登る。老人の世話から一時的にでも解放され、子供も独立した自由な気持ちを謳歌するごとく、この森林浴を楽しむ。数十メートルもそびえる杉林の中はほとんど太陽も届かないが、時々パッと開ける見事な景色に思わず立ち止まって息をのむ。そうこうしているうちに1度も休憩することもなく1時間ほどで頂上に着いた。
 単独山歩の大家・佐々木医師はさすがに用意周到。地図はもちろん、磁石、高度計、万歩計、非常食、缶詰、衣類など完全装備。電気技師の石井氏も群馬で鍛えた体力と知力で安定感抜群
 一方女性軍も、小金井の山歩グループで月に数回は山登りをするというベテランの村松さん。
「この宿はこの間、グループの山行で使ったところよ」と指さす。一方最初は自信がないような様子だった組村さんもいざ歩き始めると全く疲れを見せるどころか1番早くスイスイと登ってしまった。
 バードウォッチングの趣味のある柴田・佐々木両氏は双眼鏡持参。みなで回して山鳥の自然な生きざまを観察した。紅葉をバックに色とりどりの小鳥がさえずるのを見る経験のない小生にとっては全く別世界を垣間見させてもらい感激であった。
 《右のコラムの中程につづきます》

峯尾(迎)さん画展を

5月23日(日)新所沢駅近くで今年度の墨彩画展の個展を開いている峯尾さんを立川、米林、石島(出口)の諸氏と相沢とで訪れた。静かな品のいい喫茶店風の画廊には壁一面に峯尾さんの墨彩画が掛けられていて中央テーブルにはお祝いの豪華な花がきれいに生けられていた。ちょっと見たところでも30点くらいはあっただろうか。その3分の2くらいはも「う売約済み」の札が貼られていた。
 峯尾さんが大学時代からこの道に入り込んでもう40年近くになり、今は日本墨彩画協会の理事をつとめ、週に2回地域の公民館などで一般の人達にも教えている。詳しいことは峯尾さんのホームページ(ここをクリック)がありますのでそちらへ飛んでみて下さい。彼女の作品だけでなく、お弟子さんたちの作品や、墨彩画教室の要項なども含まれています。



《左のコラムからのつづき》


さらに階段200段以上の高度を坂道で登り、御獄神社に到着。さすが信心深い世代は賽銭と祈祷を忘れない。でも仏様と神様の礼拝作法を取り違えている人もいたようですが。
 そして下りになったときの柴田会長の早いこと早いこと。あの曲がりくねった急さかを踏み外さずに一気に駆け下りた。さすが山男・体育会長の面目。曰く「なに、二次会のアルコールが引きつけたのさ。」
 ということで柴田氏の斡旋で地元、御獄駅の近く、渓流の見える宿で山菜料理と相成った。カラオケこそなかったがひなびた佇まいの中、気さくなおかみさんの手料理で一同時間を忘れてダベリまくった二次会であった。(相沢)