この件は前日(2/24)に事務局にメイルが入り、翌2/25の朝7時に東京港到着後のガイドを依頼してきたものだった。募集をかけて応募を待つ時間もないということで、たまたま連絡をいただいた私が空いていたのでお引き受けした次第。 依頼者のColinはオーストラリアのパースで仲間とともに事務弁護士(solicitor)を営む53才の男。バレーダンサーだった妻Lee-Ann(51)と、円安の時期を利用する意味もあり、Azamara journeyという3万トンクラスの客船で、香港発の2週間のクルーズの間2日間東京晴海に停泊するという。600人が乗る船のクルーズは香港、台北、アモイ(Xiamen)、石垣島、那覇、東京、大阪(京都)、上海と東シナ海、瀬戸内海などを回る。 朝7時に晴海埠頭に到着することだけしかメイルには書かれていないので、とりあえず晴海から05番の都バスで東京駅(丸の内南口)に彼らだけで行ってもらい、中央郵便局入口で8:30amに落ち合うというのどうかと提案。なかなか返事が来なかったが夕方OKの返事が来た。あとで聞くと船ではWiFi料金がとても高くて、メイルを送るときだけ接続していたので、遅くなったとのことだった。 定刻に中央郵便局前で待っていると、横断歩道の向こうにそれらしい外人が見えて、難なく会えた。2人のはずだったが、同じ船客の老婦人が2人加わって4人になったという。小学校教師を長くやって退職したMary(73)と主婦をずっとやって店番などを手伝う以外に仕事をしたことがないというSue(70)はシドニーからクルーズに参加した友人同士。早速中央局のKITTEビルに入り、中央ホールにある椅子とテーブルの周りに腰かけて、今日の予定を調整。彼らは翌日(2/26)に団体のツアーへの参加が決まっていて、そのツアーで回らないところへ行きたいというので、一応、築地--浜離宮--銀座--上野--浅草--秋葉原というコースで巡ることになった。船での催し物の関係で5:00には船に戻りたいという。 まず丸の内線、日比谷線を乗り継ぎ築地へ。Colinは自分でも料理が趣味というだけあって、屋台のような小さな店が並ぶアーケードでは写真を撮ったりつまみ食いを繰り返す。屋台の小さなカウンターの向うで協力しながら忙しくお客にスープなどを出す老夫婦を見て感動的だとLee-Annが言う。パースにも小さな食堂を土日も開店して経営する日本人老夫婦がいて同じイメージとのこと。 さて場内市場の奥へ進もうとするが、Colinは途中の店で引っかかる。「旬(Shun)」という包丁を探しているというので包丁店で聞くが、ない。次は紙製の模様入りの小型テーブル・シートの店で止まる。奥さんとも相談しながら、10枚単位のものを5~6種類買う。老婦人2人も2~3種類ずつ購入。やっと魚市場へ。赤い鯛は豪州にはあまりないらしく、珍しがる。ウナギと太刀魚を混同。でもウニ、イカ、マグロなどの日本語が口から出てくるくらい魚にも馴染んでいる。大きなマグロに出会い写真撮りに集中。子持ち昆布も珍しいようだ。例によってColinは場内でもつまみ食いの出来る場所では全部つまむ。 築地のエプロンが買いたいというので、場内で行列の出来ている寿司屋のところを抜けてTシャツ屋で聞く。築地市場と大きくかかれたエプロンをColinが自分の腰に当てると似合うから不思議だ。ここでも3枚くらい仕入れる。ダシ巻き卵(bonito-flavored omelet?)の話をすると食べたいというので、みなが立ち食い。場外市場に向かう途中、乾燥果物を売っている。試食すると干し柿がうまいとなり、まさに買おうとしたとき誰かが検疫に引っかかるぞと言い出し、あきらめる。確かにオーストラリアは厳しい。 場外市場でも「試食」は続く。マメ、ホタテ、貝の佃煮。スルメ、生ガキ、焼きホタテとまるでバイキングのパーティのよう。そんなColinを奥さんも別に気にしない。でもクジラの缶詰、クジラ・ベーコンにはやはりオーストラリア人らしく、顔をそむける。更に寿司も試食したいというので、「すしざんまい回転寿司」へ。オーストラリアでは回転寿司を、寿司の皿がつながって出てくるのでSushi trainと呼ぶのだそうだ。しかしさすがにここでは寿司よりも抹茶が気にいり、何杯も自分でおかわり。それでも5人で2,400円食べた。 市場の雑踏から静かな浜離宮へ。老婦人連も結構早足なので助かる。電通ビルなどに興味を示すので、国鉄操車場からビル街に変身した汐留の歴史を言っているともう浜離宮前。例によって防雪のワラ縄三角錘や松の幹を覆う虫除けのワラ帯は興味を引く。多くの梅はまだチラホラ。しかも中央の梅園はどういうわけか立入禁止。雪の降らないパースとシドニーの人たちには残雪は珍しいらしい。老婦人たちが中島の茶屋の北側の軒下に残る多量の雪に触って無邪気に感動(?)し、頻りに写真を撮る。寿司屋で抹茶を飲んだばかりなので、Tea Ceremonyは省略。築山にあがってレインボー・ブリッジを見渡す。東側の梅園で咲いている梅を探すようにして写真を撮る。菜の花は満開。彼らもRapeseed Oilは馴染みがあるという。 庭園を出て、途中、黒川紀章の中銀カプセルタワービルなどを説明しながら銀座へ。銀座では歴史的なライオン・ビアホールを見たいというので、中に入るが写真だけ撮らせてもらって出る。ウェイターも心得たもので別に気にしている様子もない。 銀座線で浅草へ。途中時間があるので、例によって私のiPhoneのWiFiテザリングを利用してもらう。それぞれが持つ4台のスマホやiPadをネットにつないで、撮ったばかりの写真を家族に送ったりしている。Lee-Annがパースの息子に送ったら、すぐに返事が来たと歓声をあげる。彼らの21才の息子はグラフィック・デザイナーで両親より先に日本に来たこともあり、日本びいきだそうだ。他に23才の娘もいてタスマニア島・ホバートの大学で医学部に在籍中とのこと。 仲見世でも食べ物が関心事。人形焼、タコ焼き、煎餅...。でも今度はさすがに見るだけ。それでも一応仏教と神道の違いなども質問する。一応隅田川から釣り上げられたという金の小仏像の話もするが、私自身信じていないので、気が入らない。大体誰も見たことがない仏像の話をまことしやかに言うのも変なものだが...。 私に挑戦的なリクエストをするというので何かと思ったら、地元の煉瓦職人など普通の人だけが食べるラーメン屋でラーメンを食べたいという。当てもなく歩いていると、ひさご通りの南端に「らーめんメンマル290円」とある。カウンターは小さいが道端に机が置かれて5~6脚の椅子がある。彼らも「確かにローカルだ」と言って興味を示す。早速、屋外の机を5人で囲み、女性軍はネギ味噌(420円)男性群はチャーシュー(450円)を取る。彼らも「うまい」という。量は多くはないが、確かにダシもしっかりしていて、味も良く、つまみ食いでお腹が出来ているはずのColinを含めて、みながペロッと平らげた。 カッパ橋へ行きたいという。腹減らしにも良いと歩く。食品のプラスチックモデルに驚いたあとで、Colinが「つばや包丁店」というのを見つけて、再度「旬」の包丁を探す。遂に見つけた。店の一番奥に「旬(Shun)」がずらり。でも10インチの刃渡りのもので18,900円。これでも外国で買うと倍の値段になるという。店主が言うには合羽橋でも「旬」を置いているのはここだけとのこと。値切っても18,000円にしかならず、4,000円の研ぎ棒も入れてかなりの買い物。それでも彼はとても満足そう。奥さんにも使わせずに自分専用にするとか。私たちが慣れている包丁と違って刃がやや弓なりに弧を描いている。 田原町まで歩く。Colinは秋葉原へ行きたいというが、女性軍は船に戻りたいという。やむを得ず、女性軍に帰り方を教えて別れ、私とColinは途中末広町で降りて秋葉原へ。ドンキホーテへ行きたいという。まず6階まで上がり、降りながら見物。途中、4階にメイド・カフェがあり、入りたいという。入る前に入口で料金体系を聞く。席料600円に飲み物600円が最低の値段という。「1,200円でコーヒー1杯?」と聞くと、さすがの彼も「やめよう」となった。ヨドバシ・アキバにも寄る。まずその広さに圧倒されたようだったが、自分の探すSonyα6000小型ミラーレス1眼デジタルは日本では日本語対応のみと分かりがっかり。知らぬ間に時間も4時を回り、帰船の時間が迫ったので、東京方面への行き方を確認してJR秋葉原駅で別れた。<このページ上部へ移動>
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アメリカSan Diegoに住むAhna(25)は旅行代理店勤務、妊娠4か月、その夫Robert(27)は機械のInspectorという若夫婦。2人は生まれも育ちもSan Diegoでお互いに10マイルと離れていない家庭で育った。学校は違ったが、町の教会で知り合って結婚。同じSan Diegoに家を構える。3才の息子(Joshua)がいるが、Ahnaの母が面倒を見てくれるということで、実家に置いてこの10日間の旅に出た。桜の季節は旅行代も高くなり、混雑もするので、ちょっと早い梅の時期を選んだという。 1日目(3/5水) 約束の9時にホテルに行くと、すでにロビーで待っていて、お互いにすぐに気が付く。WiFiが自由に使えるロビーで打ち合わせをしていると、San Diegoから彼女のiPhoneにFacetime電話が入る。テレビ電話なので2人はアメリカの息子や母との対話をしばらく楽しむ。私も今日のガイドとして紹介されてJoshuaちゃんに挨拶。アメリカでは午後7時なので、Joshuaちゃんが就寝前に遠くの母と話したかったようだ。アップルのFacetimeは携帯番号でもE-Mail Addressでも利用でき、ネット経由でタダでテレビ電話が出来るが、Skypeより設定が簡単だという。 残念ながら1日中冷たい雨が降り続くとの予報。2日後も彼らをガイドをすることになっているので、屋外の観光地はその時に回して、出来るだけ博物館などにするよう提案。だが、2日後は金曜日で東御苑は休園なので、とりあえず、雨の中をポイントの1つ、東御苑に向かう。 東京駅から、あたりを説明しながら歩く。渋谷界隈の狭苦しいところから解放されて、雨の中だが、皇居前の広さを喜ぶ。アメリカの、全て車で動く生活では雨で濡れる機会がなく1度も傘を使ったことがないと言うので、傘を扱うのが不器用。彼らが傘を扱う手の指に入れ墨をしているので、ビックリ。結婚指輪は簡単にはずすことができるのでやめにして、薬指の指輪の位置にお互いで青い花の小さな刺青指輪(?)をして「簡単には消えない愛」を誓ったのだそうだ。それに入れ墨だと落としたり傷つけたりする心配もないとのこと。Robertは大学時代に日本語コースを1セメスター取ったことがあり、日本語の簡単な挨拶や数字などを理解する。AhnaもRobertから日本語を教えてもらっていて、私の英語の説明にはいつも「ハイ」とか「ワカリマシタ」とタイミングよく答えるのが面白い。一方Robertも「漢字の音と訓はどう使い分けるのか?」とか「『ありがとうございます』と『ありがとうございました』はどう違うのか?」などと質問。 東御苑も雨で人の気配がない独占状態。でも竹林、日本庭園、梅林は春の気配。特に梅林は群をなして白とピンクが入り交って満開。妊娠4か月のAhnaを気遣いながら汐見坂の急なスロープを上がる。彼女もなかなか繊細で、小雨で梅の小枝につながる水滴が輝くのを近づいて懸命に写真に収めようとする。雪が全く降らないSan Diegoから来たので、わざわざ分厚いコートを買って備えてきたとはいえ、Ahnaは盛んに寒がる。鼻水も止まらないというので、休憩所に入って、自販機の熱いお茶をゆっくり飲む。 落ち着いて来たので秋葉原へ。2人はマンガ・アニメにも興味がある。ドンキホーテを例によって上から下まで歩き、見学。メイド・カフェはやはり高いのでやめる。コスプレ衣装などには興味ある様子。アニメイトもちょっと見て、アニメ・センターで休憩。やはり暖かいしテーブルとイスが使えるので、これからの旅程の相談を受ける。寒いので暖かいラーメンでも食べたいというので、UDXビル横の「豚骨ラーメン博多風龍」に入る。500円でお代わり(替え玉)もタダで出来て、エネルギー補給には都合よく、温まる。再度寒さの中へ。昔からある小さな電子部品を売る店が並ぶ駅下街を見て、ヨドバシアキバへ。6階に上がって息子へのおみやげ探し。マンガのフィギャーや日本の風景のジグソーを買う。1階の腕時計型パソコン、ウェアラブル・デバイスにもRobertは興味を示し、アメリカでももう友人は使っていると言う。 上野へ。明日は彼らも自分たちだけで行動してもらうことになっているので、駅でローマ字表記のJR路線地図をもらう。これと日本語表示しかない駅の看板とを対照させながら料金を調べるという。地下鉄でも同じものをもらう。 Ahnaが母に珊瑚のイヤリングを贈りたいというので、アメ横へ行く。いくつか聞いてみるがなかなか見つからない。諦めて不忍池から階段を上がってミニ清水寺の下の公園を歩く。寒桜が1本だけきれいな花を付けている前で「証拠写真」を撮る。「ポトマックの桜も見たけど、これで日本の桜も見たことになる」とAhna。 国立博物館へ。Ahnaが疲れているようなので、しばらく座って休む。彼女の母は脊椎の癌で既に転移もしているのだが元気で、この旅行中も孫の面倒を見てくれていると言ってRobertは申し訳なく思っている様子。しかも政府の早期教育(head start program)で、3才なのに学校への送り迎えもあり、それも母がしていると言う。展示物では、彼らは書画、着物、浮世絵などに興味を示すが、Ahnaは他に高松宮蒐集の根付が気にいり、特別室からなかなか出てこない。 出てきたらドッと疲れが出てきたようで、4時も回っているので、ホテルへ帰ろうということになる。銀座線で途中まで共に行き、私の帰路の関係で赤坂見附で別れを告げた。 2日目(3/7金) 今日は快晴だが寒い。ホテルで9時に予定通り会う。Ahnaが寒がるので、用意してきたホカロンを渡す。彼女は妊娠中でもあり疲れやすいようなので、出来るだけ電車で移動することにして、隣の駅だが山手線で原宿へ。覚えてもらうため券売機も出来るだけ彼らにやってもらう。時間が早いので明治神宮は閑散としている。途中明治天皇の歌「うつせみの代々木の里はしずかにて都のほかのここちこそすれ」の書かれた看板を説明する。渋谷の雑踏との違いが分かるようだ。第3の鳥居の脇から優雅な笛の音が流れてくるのにAhnaが立ち止まって聞き惚れる。やがて反対側の木々の中で挙式写真の椅子を並べている人と和服の新郎新婦が打ち合わせているようすを注視。本殿前の広い場所もほとんどまだ人影がない。日なたでしばらくゆっくりして原宿戻る。神宮橋の上でヨチヨチの子供が一人で遊んでいる。我々には何ということない風景だが、彼らはとても心配そうで「あの子はどうしたのか?」と言う。やがてどこからともなく兄らしい子が一緒になり母親らしい人も現れて、彼らもホッとした表情になる。アメリカだと子供が一人でいると皆が心配するのが普通とのこと。 まだ10時過ぎなので竹下通りもガラガラ。でも前を行く若い女の子の服装を見て、Ahnaが「日本人は細身なのに太いボテッとしたファッションは似合わないね」とRobertに言う。表参道に出ても、例によってチョコレートやポップコーンの販売に長い行列。Crazy!とRobert。だが行列の中に外国人も居た。 表参道から青山一丁目を経て、都庁前へ。大江戸線で私の隣に6人の外人が座る。ブリスベンから来た豪州人で同じ都庁展望台に行くと言うので一緒に案内する。展望台からは青空の中に展望が開けて気持ちが良いが、富士山はよく見えない。Ahnaが疲れたようなので、一緒に中央のベンチで休んでいると、先ほどの豪州人が寄ってきて質問。「九段下のグランド・パレス宿泊で翌日成田7:30発のJet Star国内線に乗るには?」という。iPhoneで調べて、「タクシーで成田までだと2台で5万以上になるから、タクシーで上野へ出て5:58上野発のスカイライナーはどうか」と提案してみる。 Ahnaが天ぷらを食べたいというので、ヨドバシ裏の天ぷら屋で天ぷら定食を取る。980円で、彼らもうまいと称賛。カボチャの天ぷらを「これは何か?」と聞くので、Pumpkinと言うと「ああSquashか」というので、pumpkinとsquashはどう違うかということになる。Robertは「squashはまずくて食べられたしろものではないのでこれはpumpkinだ」というが、Ahnaは「pumpkinはsquashの一種で同じもの」と言う。食事中また入れ墨の話になった。日本では刺青に偏見があり、ヤクザの象徴として扱われて温泉にも入れないことを知っている。だから明日行く箱根も個人用温泉付きの部屋を予約したという。彼らの刺青は「結婚指輪」だけでなく、Robertの腕には大きな十字架が書かれて、Ahnaの腕にはユダヤ教の祈りの文句がヘブライ語で4行に渡って描かれている。それぞれ8cmX4cm位だが1万から2万くらい払って1時間くらい痛みに耐えてやってもらうそうで、彼らの間では至極普通のことだと言う。 お台場へ行ってみる。例によって人工浜辺を歩き、自由の女神を見て、ネコカフェへ。フードコートでタコ焼きをシェアしながら、AhnaはFacetimeでサンディエゴの母に旅行の報告と実況中継。息子は既に寝ていて現れない。外に出る。驚いたことに一面粉雪が降り注ぐ。その中を歓声を上げてAhnaが突進。思いもかけない「出迎え」に一時寒さを忘れる。韓国のスターPSYのGangnam Styleを話題にしながら、名前が同じように聞こえるGundam像の前を抜けて、Venus Fortへ。ヒストリーガレージでクラシック・カーを懐かしみながら、青空ドームの下の「中世の街」を歩いて電飾を楽しむ。 Ahnaはかなり疲れた様子だが、RobertはトヨタのMegaWebにも興味があるというので、ちょっと寄る。Ahnaには休憩所で休んでいてもらって、Robertを案内。アメリカでは砂漠を走れるランドクルーザーが人気のようで、彼の関心事でもある。320万と聞いても「アメリカより随分やすい」と言う。日本ではかつて360ccのエンジンで4輪車を作ったというと、彼は1500ccエンジンのバイクを乗り回すと言う。Ahnaのところへ戻るが、身重の彼女はそろそろ体力の限界のようなので、ホテルへ戻ることにした。
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