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寒冷地のエネルギー源:
海の幸
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 札幌に来たからにはこれを逃す手はないというので、サッポロラーメンというやつを「味の時計台」という老舗で食べた。1500円取るだけあって相当なものだ。量が東京のものと大いに違う以外にバターをたっぷり使ってホタテ貝が詰め込んである上に、大量のトウモロコシが
 麺の上で層を成している。上に乗せるトッピングも左のように北海道臭いものが並んでいる。冷房完備で涼しくなりかかった夕暮れ時にもかかわらず汗だくだくの奮闘でやっと食べた。さすがマイナス30度の国、この位のエネルギーを採らないと生きていけないのかも。
 これは東北へ戻って、秋田の「キリタンポ」。味噌が巻いてあって食べやすい味に仕上げてある。本来なら、炉端に突き刺して焼ける匂いを味わうものかも知れないが、ここでは高速の休憩所の屋台で買って、トイレストップの間に味わうスナックだ。
 これからの4枚は函館と盛岡で夕食をとったところ。左のところは一見操舵室だが、海産物を食べさせる盛岡の店の壁飾り。店全体が漁船の船室を思わせ、出されるものも不思議に新鮮に思えてくる。
 下も函館の駅近くの「弁財船」という炉端焼きの店。サンマから
ホタテの新鮮なものまでその場で刺身にして出してくれる。すぐ側に鮫か何かのあばら骨がぶら下がっているのはちょっと異様。上から網が我々をおおっていて、我々も獲物として網に引っかかって逃げられない感じだった。

その他の寸景点描



 ソ連との貿易港、小樽に並ぶ何の変哲もない倉庫が空いてきたのを利用して、ビアホールに変身している。レンガの落ち着きと古風な雰囲気、それに夏意外に涼しい場所であることに目を付けた観光産業。古ぼけたレンガにそって吊されたピンクの提灯の奇妙な組み合わせ。

 青函連絡船の甲板に出ていたらカモメが近づいてくる。見ると子供たちがポッキーを投げてやっている。それを飛びながら海に落ちる前に器用にくちばしで受け取る。青森を出帆して20分くらい随行していたカモメもやがて船を離れ青森へ戻った。
 浩が函館の夜景を見たことがないというのでつき合ったが、大変だった。土曜の夜だったこともあり、函館山の頂上は、夜景の光の数より多いのではないかと思われるほどの人で夜景どころではなかった。函館タワーやのっぽビルの屋上などの方が賢明。

 盛岡を出て1時間くらい北に行ったところ。道路にはほとんど車がいなくなった。対向車の方もほとんど空である。天気もいいし、のんびりと平和なひとときである。青森まであと1時間半。一昔前浩が幼稚園の頃五戸までサッカーの遠征試合にきたのがこの近くである。でも青森まで道路代13,000円である。

 長万部から洞爺湖まで有料道路が開通していた。入ってみたが、まだカーナビの地図には登録がなく、山の中の道なき道を進んでいく。真ん中の赤い矢印の後ろに続く小さな○の方向から来たのだが、道路のないところを進むのは最初で最後だった。
 網走から知床への途中である。日本には珍しいまっすぐに伸びた起伏のある道が地平線まで続く。左側奥にはオホーツクの海。しかしこの辺りも麦とメイクインの畑が縞模様をつくる。道路の脇から突き出た街灯のようなものは積雪時の道路の位置を示す標識。

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