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<第1日2010/12/29>オーストラリアの西海岸パースから10時間かけて今朝8:40に成田着したばかりで、一休みが必要だと思い、1時にロビーで会うことにした。52の夫Robと51の妻Lynne、それに大学生でComputer Science専攻のAlex、法律を専攻しようとしている弟Jordan、それに13才の妹Gabbyの5人家族。白馬でスキーを楽しむのが来日の目的だが、それを挟んで東京、京都、金沢、東京と回る計画で、今日から4日間(12/29-1/1)は東京に滞在するが、再び1/15に帰京し1/17まで滞在する予定。 定刻に父親のRobだけがロビーに降りてきて、男の子たちは昨夜一睡もしていないのでかなり疲れているという。先方には伝えてあったが、日本も12/29からは都庁展望台、浜離宮、東御苑などほとんど全ての都内の庭園や博物館、美術館は閉鎖されているし、とりあえず、周りを歩いて元気を出してもらいダメになったら考えようということで、不忍池から閉鎖されている「下町風俗資料館」を横目で見ながら、上野公園に上がり、大仏、寛永寺などを見学。東照宮で女性2人がおみくじを引いたら吉と大吉。ここは浅草と違って当たりくじ(?)が多いようだ。しかし開いても浅草のように英語の説明はない。細目は別にして象徴的な和歌を訳して説明、あとは休憩時間にということに。途中、庭の好きなLynneさんが「牡丹展」の広告を見つけたが、これも1/1からと分かりダメ。再度1/15に帰京した際に訪ねるかもしれない博物館、美術館などの配置を確認して、西洋美術館の脇の路上カフェで休もうとしたら、ここも閉店中。そのままアメ横へ。暮れの大混雑の雰囲気を経験してもらう。ひどい人ごみなので、「スリに気をつけて」というと「安全な日本にもスリがいるのか?」という。何とか御徒町まで抜けて、JRで秋葉原へ。RobがSonyの小型一眼レフの200ミリ交換レンズを探しているのだが、人気商品らしく、どこへ行っても売り切れ。GabbyはBlackberryのケースを探すが、これもうまくサイズが合わない。HDMI端子付きの7mコードを探していたAlexも該当製品がなく、何でもありそうなヨドバシアキバでもなかなか難しい。この辺りでAlexとJordanの男性2人はかなり疲れがひどくなったようなので、一応ホテルに帰ることにする。ホテルが見えるところまできて、若い男性2名以外の3人が銀座に行きたいと言い出したので、2人に一旦別れを告げて3人を連れて銀座へ。Robがソニービルに興味を示すので、一応4階から下りながら、再度交換レンズを聞いてみるが、やはりダメ。女性2人はネオンの銀座の雰囲気にうっとり。そのまま4丁目まで行って、三越に入り、デパ地下を案内する。彼らもそろそろが疲れが見え始めたので、ホテルに戻って2人の息子を連れて、夕食の場所を探す。両親は日本食OKだが子供たちはシーフードが一切ダメというので、結局近くの焼き肉の店に入り、私も付き合わされて家族の情報などを交歓しながらの夕食になった。 夫のRobは毎月2度は中国に行って骨董品や宝石類を買い求め、妻のLynneが取り仕切るパース市内にある6店舗の宝石店で売る。Thomas Saboという銀細工の系列店も2つやっているらしい。自宅の写真もiPhoneで見せてくれたがパースの白砂青松(?)の海岸がすぐ近くに窓から見える豪邸で、猫も2匹いる裕福な家庭のようだ。オーストラリア中で一番気候が良いからパースに住むことにしたそうだが、もともとはタスマニアのスワンシーの出身で、たまたま私もスワンシーを訪れたことがあり懐かしい話ができた。 <第2日 12/30> 朝10時に待ち合わせ、まず地下鉄で浅草へ。やはり歳末はここも大混雑。小さな門松や飾り餅、酒樽なども目に付くので、新年の日本の習慣などを話しながら、一回りして、隅田川沿いに引き返す。彼らは隅田川のクルーズを望んでいたが、行き先の浜離宮は閉鎖されているし、お台場に出ることを考えたが、曇っていて寒い。浅草から乗るとお台場まで船だけで1人1220〜1520円もするので、一旦新橋まで地下鉄で行き、ユリカモメの「お台場ぐるり切符」で行くことにした。これだと900円でユリカモメ全線と日の出桟橋〜お台場海浜公園の水上バスが乗り放題。新橋からユリカモメに乗って日の出で降り、桟橋へ。あいにく船は出たばかりだが、30分後に次のがでるというのでコーヒーコーナーで一服して乗船。ちょっと寒いけど皆甲板に出てベンチに腰を下ろす。周り中を埋め立て地にそびえるビル群に囲まれた水路なので独特の雰囲気がある上、レインボウブリッジの下を抜けるので皆興奮気味。中国に詳しいRobさんは周りにいた中国人の留学生たちと交歓。 お台場海浜公園から自由の女神像の周りを通ってアクア・シティへ。オーストラリアで店舗を経営する家族なので、モールの店には関心がある。またショッピング好きの家族でもあるので、特に衣類などは気に入ったものが見つかるまで徹底して探しまくる。気が付くともう2時前。とりあえず、イタリアン・レストランに入ってスナック。日差しも出てきて、目の前に広がる海とつり橋、その向うに本土(?)の町並みがきれいに広がる。昨日は12時間も眠ったそうで、皆今日は調子が良さそう。 更に丹下健三のフジテレビ・ビルを見ながら、台場駅から再度ユリカモメで青海に。駅前下の広場での妙なパフォーマンスにひっかかりながら、トヨタのMegaWebへ。試乗は予約が多すぎて無理。ドームを抜けたところにある観覧車にLynneが興味を示し、皆で乗ることになる。6人全員が1つのゴンドラに乗って一台3000円。16分で一回りする。「私は本来、高所恐怖症(acrophobia)だが、Ferris Wheelは大丈夫」と言うと、GabbyがRobにacrophobiaって何? と聞いていた。私は初めて乗ったが意外に快適で、天気も回復し展望もきれい。私も一家の一員になった感じ。最高点は115mにもなり十分高所からの展望を堪能したので、そのあと東京タワー行きを中止にする。観覧車というとすぐに思い出すのが「第3の男」かと思ったら誰も知らない。時代錯誤だった。しかしOrson WellesにはRobが反応した。 そのあとUniversal Design Showcaseの建物に移り、ロボットを見学。トランペットを吹くロボットも興味を引くが、奥のウェル・キャブと呼ばれる一人乗りの動く椅子には、大学で人間工学を専攻したLynneがデモをかぶりつきで見る。Robも試乗したがったが日本語が話せないとダメというので残念がっていた。 新橋へ戻るユリカモメは大混雑。暮れの休みで観光地も閉鎖されているので、多くの人たちがこちらに来たようだ。女性はやっと座れたが、男性たちは立ちっぱなし。しかし新橋からJRで原宿へ向うときには何とか席を見つけ、一休み。原宿に着いたら4時。丁度明治神宮の入口を閉鎖しているところだった。やむなく表参道側に行くと、目の前のGAPに全員が入る。男性は2階、女性は1階に分かれて物色。男性は途中で隣のスキー用品店へ。私が中継点になる。Gabbyが時間をかけてやっとジャケットのようなものを買った。男性は結局何も買わずじまい。
竹下通りも大混雑。一通り説明しながら原宿通りの裏道を抜けて表参道へ。明日明後日はガイドなしで、再びここに来たいというので、店の配置と来かたを一応説明。表参道のすべての街路樹を覆うイルミネーションに圧倒されてLynneはすっかり感動。でもそろそろ皆疲れたようなので、宿に戻って近くで食事しようということになり、私も断れずまたご相伴になることになった。今朝ホテルに来る途中で付近の食事場所のいくつかに目をつけておいたのだが、暮れの30日というのを深く考えなかったら、いざ行ってみるとどの店もほとんど満席。予約無しには無理だという。やむなく、ホテルのイタリア料理店へ。そこはやや高めのためかガラガラでゆっくりと気持ちのいい団欒が出来た。ちょうどその朝Alexの大学院の進級がインターネットで分かり、一家上機嫌でお祝いを兼ねた晩餐になtった。礼儀正しく、思いやりのある、明るい気持ちの良い一家だった。
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